あなたにぴったりの珈琲があると良いね♪
最近は涼しい日と暑い日が交互に襲ってきて、さらに日中だけやけに暑い日などもあり、すっかり「かき氷」の季節なのであります。
「まだ早いだろ?」と言われようと、気分はかき氷なのであります。
あの細かく削られた氷に火照った体の熱を奪って欲しいのであります。
そんなわけで、今年も地元の大宮界隈でかき氷を食べ始めました。
まず、かき氷の食べ始めとすべきお店を考えてみましたが、やはりここしかないでしょう・・・
ということで、大宮の氷川参道にある団子屋さん『』で「酸い」です。
もう毎年何度も来ているので書くことも無いのですが、信濃の天然水氷を使ったかき氷は、薄くてきめが細かく、口の中に入れるとスーッと溶けて爽やかさだけが残る逸品です。
で、その爽やかさを堪能するには、甘さがスーッと消えていく砂糖のシロップをうっすらと掛けただけの「酸い」が一番スキ。
2017年の一番最初のかき氷をここにして正解。
最近のかき氷のような派手さは無いけれど、氷川参道を散策して氷川神社でお参りし、氷川だんごの素朴な焼き団子の醤油の焦げた味と、これまた素朴で原点のようなかき氷を堪能すると「あ~、日本人だなぁ・・・」と癒やされるわけです。
お次は4階にある喫茶店『』で「メロンフラッペ」です。
一昨年から何度も来ている高島屋の喫茶トリコロール。4階の婦人服売り場を通り抜けないと入れないお店なので、40直前のおっさん一人で来るにはチョット勇気が要ります。
で、ここに来たらお目当てはメロンフラッペなのですが、昨年、一昨年に食べたのとはちょっと様子が違います。
確か、前は極甘のメロン半玉をくり抜いて、それを器にしてかき氷が盛られて、そこにくり抜いたメロンの果肉がちりばめられつつ、メロン果汁のみで氷に味をつけているのに味が濃厚で、そして爽やかな甘さで1400円近くするかき氷だったのに何度食べたか・・・。
しかし、目の前に運ばれてきたのはガラスの器に盛られていわゆる緑色のメロンシロップがかかっているかき氷。
確かに値段も全然安いけれどこれは・・・?
と、訝しがりながら運ばれてきたメロンフラッペを食べてみると・・・おや?おやおやおや??
てっきりメロンシロップの人工的な香りと甘さがドーンと前面に出てくるのかと思いきや、フレッシュなメロンの風味が広がってびっくりします。
メロンの果肉が所狭しとちりばめられているから・・・だけでなく、シロップにメロンの果汁をたっぷりと混ぜているんでしょうか?メロンシロップの甘味と香りは遠くに感じる程度で、値段を考えるとこれはこれで十分にアリだぞ!?
この流れで次に紹介するのは、同じく喫茶トリコロールから「苺フラッペ(練乳なし)」です。
コチラは昨年同様安定の苺フラッペ。
凍ったイチゴとフレッシュな苺、そしてイチゴジャムベースのシロップと、3形態の苺をたっぷりと楽しめるかき氷です。
凍ったイチゴは酸っぱいので氷と上に載っているバニラアイスと一緒に食べるのがベスト。ただ、バニラアイスを食べようとするとかき氷が崩落する危険があるので要注意。
フレッシュな苺は酸味と何といっても香り。そのまま食べてもいいけれど、かき氷に苺の香りをまとわせるために一緒に食べるとかき氷がよりおいしく食べられます。
次は大宮東口を出て氷川参道に向けて少し行ったところにある喫茶店『』の「コーヒーかき氷」です。
このお店は前に何度か店の前を通ったことはありましたが入ったことはありませんでした。
しかし、お店の前にしおらしく「氷」の旗がたなびいているのを見たら入るしかありません。
と、いうわけでコーヒーも頼まず「コーヒーかき氷」を注文。出てきたのがこれです。
写真で伝わるかわかりませんが・・・この氷の粒の細かさときたら・・・どうでしょう!!
これは粉なのか!?粉雪なのかっ!?!?
コーヒーを凍らせた氷が、本当に粉雪の様に細かくクラッシュされ、その上にバニラアイスと少しの練乳。そこにガムシロップが添えられています。
まずはガムシロップをかけずにかき氷を口に運ぶと・・・あれ!?まずかき氷の冷たさを感じる前にコーヒーの香ばしい香りと苦みが口に広がり、その後で粉雪のようなかき氷がフワーッと溶けていきます。
気付けば口の中にかき氷はなく、慌てて次の一すくいを口に運ぶ・・・。時折ガムシロップをかけてみると、ガムシロップに触れた氷はサラサラーっと溶けていき、慌てて口に運ぶとコーヒーの苦さにガムシロップの甘さが加わってちゃんとデザートとして成立。
このかき氷はちょっと衝撃的。
再訪決定。
因みに、このお店にはもう1種類かき氷があり、それがコチラ「抹茶のかき氷」。
こっちはコーヒーかき氷と明らかに見た目が違い、台湾風かき氷みたい。
ミルクが入っているのかな?凍らせた抹茶のアイスを薄くニュルニュルと削ったもので、触感はモッタリしている感じ。
上にはバニラアイスと練乳。底のほうにはたっぷり目のあんこが入っており、それらを一緒に口に入れるとかなり濃厚な甘味が口に広がります。
まぁ、美味しいんだけれど・・・次回お店に来たら迷いなくコーヒーかき氷を頼むな。
次は5階の甘味処『』の「氷フルーツセラックス」。
・・・何だよ、セラックスって!?
氷の上に載っているのはバナナと缶詰ミカンと缶詰黄桃と缶詰サクランボ、更に栗の甘露煮と白玉というなんとも統一感のない意味不明さ。
味の方はというと・・・正直何食ってるんだかわからなくなります(笑)。
かき氷自体は白蜜系のシロップかな?ちゃんと(ほんのり)甘いです。
でも、正直どう食べていいのかわからない(笑)。
ちなみに、このフルーツ群と栗の甘露煮&白玉は絶望的に合わない気がする。
どうせなら黒蜜をかければよかったのに・・・
・・・ていうか、セラックスって何なんだよ!?
ちなみに、「おいおい、これじゃ駿河屋ディスって終わりじゃねぇか!」と思われてしまうとマズイので、ちゃんと美味しい「氷金時」もご紹介。
氷に砂糖でじっくり炊いた小豆と汁がかき氷の上に乗り、下に敷かれたシンプルかき氷の王道。
かき氷はややザクザクとした粗目の氷で、食べてみてハッとしましたが小豆の食感と口の中で合わさるとちょうどいい感じ。最近のふわっふわの氷では煮小豆の食感の良さは引き出せていないのかも。
とにかく小豆がおいしいので氷と一緒に食べた時の幸福感
、安心感はさすがです。
うん、駿河屋さんでは変に冒険せずに王道のかき氷がお勧めです。
最後は大宮駅ビルのの1階にある甘味&お食事処『』で「黒酢はちみつかき氷」。
ついさっき、「冒険するな」とか言っておきながら「黒酢はちみつ」です。
フルーツ酢なら何となくわかりますが、黒酢ですよ、黒酢。
あの独特な香りが一体どう活かされているのか・・・?
最初に一口目を口に入れたところ、ちょっと黒酢の香りが立ってしまっていて「あれ?これはどうなんだ?」と感じましたが、食べ進めていくうちに、氷が解けて黒酢はちみつのシロップが薄まり、まろやかになってどんどん食べやすくなっていきます。
氷は駿河屋よりも細く、薄く削られているけれどややザクザクとした氷でちょっと溶けやすいかな?
シロップは下にたまっているだけなので食べ進めていくのは少しテクニックが必要です。
しかしこれ、食べているうちに癖になってくる酸味と甘みで、ただ甘いだけのかき氷に飽きてきたら十分「アリ」なかき氷だと思います。
大宮はなかなか最近流行りの派手な、変わったかき氷を出すお店は無いですが、それでもなかなか食べるに値するかき氷はありますので、これからの暑い時期、大宮界隈をぶらぶらして火照った体をかき氷でクールダウンしてみてはいかがでしょう?
【7月21日追加】
氷川だんごのかき氷、気付けば毎年「酢い」しか載っけてない気がする。
そんなわけで、それ以外のシロップもご紹介。
まずは「宇治金時」。
抹茶の香りが爽やかで、だんごにはあんこが無いのに、かき氷の中にしっかりと隠れているやや緩めのあんこが甘過ぎずフワッとした解けるように溶けるかき氷とピッタリ。
あんこと一緒に食べて改めてほのかに感じる抹茶の苦味がなんとも心地良い氷川だんごの宇治金時です。
次は変わり種の「とまと」の生シロップ。
一見、イチゴのかき氷ですが、食べてみると間違いなくトマトです。
トマトの独特な酸味と風味はそのままに、すっきりとしたフルーツトマトの様な甘さが特徴。
最初は「どうかな?これ。」と思いましたが、実際に食べ進んでいくと違和感は全くなくなります。同じ感覚、田むらの黒酢はちみつでも感じたな・・・
ちなみに、食べていると生シロップならではのトマトの種や種の周りのジュルジュル、トマトの皮をしっかりと感じます。
最初は「ん?なんだこれ?」と口の中で気になっていたトマトの皮ですが、食べていると「トマトを食べてるんだから皮はあるよな」という認識になり、気にならなくなります。
それにしても・・・トマトの生シロップ、有りだぞ。
【7月31日追加】
の地下1階食料品売り場の催事コーナーで、毎年恒例になっている四代目徳治郎の日光天然氷で作ったかき氷が食べられる「」の出店が始まりましたので、私も早速食べて参りました。
まず食べたのは、「まぁ~るい甘さの甘糀」。
そうそう、この天然氷の薄さとはらはら・・・と口の中から消えていく口溶けの良さ・・・待ってましたよ!!
シロップは糀の甘さ、香りのみなので、たしかに「まぁ~るい甘さ」。
かといって甘さが薄いわけではないので、濃い香りや甘ったるさは苦手・・・という人にもおすすめです。
十二穀シリアル入りなので(といっても、麦とお米のポン菓子みたいなのしか見つからなかったけど)、食感の変化もあってなかなか楽しい一杯です。
次は「栃木県産とちおとめいちご≪四代目徳治郎監修≫」。
こちらはもう何度も食べているので、詳しいことは2015年、2016年のブログを見ていただくとして、やっぱりこのイチゴの香りと酸味がこの氷の溶け加減と合うんだよなぁ・・・
最後は「青森県産紅玉りんご」。
こちらも過去のブログをご参照いただくとして、いわゆる「紅玉」の酸味と控えめな甘さ、そして香りの高さが素晴らしく、こちらもおすすめの一杯です。
そごう大宮店の「氷菓処にじいろ」は8月21日までの限定出店なので、そごうでお買い物の際には是非!!